じんせいレコード in Hong Kong

無意識のうちに世界を股にかけて人生生きています

香港 出産レコード

今月、無事に香港で元気な赤ちゃんを出産しました。その時のことを備忘録までに記しておこうと思います。もう忘れかけているというのは秘密。

 

毎週の検診で、ほぼ40週に近いにもかかわらず、子宮口が1センチほどしか開いていなくて、赤ちゃんも下がってきていないと言われる。Nopeって感じで。ということで、その週末に計画分娩をすることに決定。それまでに自然に出てきてくれたらいいなぁと思いながら。

 

そこでドクターが、Sweepしてあげる、と言って、グリグリ。

これって、ネットで読んだ子宮グリグリってやつじゃねーのか?!痛い?痛いのか?!

。。。ネットで読んだほど痛くはなくて私はホッ。

 

帰宅。

 

あれ。ちょっと、生理痛みたいな、痛みが夕方ぐらいからあるぞ。

結構定期的にきている気がする。腰が痛い。ちょっとしんどい。横になる。

でも確か夜はご飯を食べて、シャワーも浴びれたはず。

 

確か時は朝2時ごろ。痛みで目が覚める。うん、これ、陣痛ってやつだわ、きっと。

陣痛タイマーで測り始める。おお、10分間隔で来てるぞ。でもこの時はまだ痛みが来てる時も話せるレベル。10分おきになったので、病院に一報。

 

「あぁ〜first babyでしょ。まだまだかかるわよ。今、朝23だし、頑張って寝るようにして!体力温存して。それで、陣痛が2〜3分になったらまた電話ちょ!」

 

お、おお。そうなのか。そんな余裕があるもんなのか。

 

アドバイス通り、寝るように努力。

本当に寝てたか、記憶がないんだけど、朝5時か6時ごろに痛さが増してきたのは記憶にある。いや、これは、もう、結構痛いぞ。旦那に腰をさすってもらう。

体力があるうちにご飯を食べる。

ものの、痛みが強すぎて吐き気がして、結局戻す。げろげろ〜ん。

へっへ〜え、陣痛の痛みで吐き気ってくるんだ。初耳学。

7時20分、耐えきれずもう一度病院に電話。もう病院行きたいので、ちょっと痛がるフリをしながら電話。笑

 

「あら、辛そうね。よし、おいで!」

 

病院からGO!サインをいただきました。

この時点で、痛みがない時に着替えをしたので、レッツラゴー。

しかし時は朝のラッシュアワー。タクシーは捕まるけれど、病院への道のりが遠い遠い。30〜40分ぐらいかかったんじゃないかな。イライラしながら山を登る。ああ、早く行きたかった。

 

タクシーに揺られてる間ももちろん襲ってくる陣痛。

ヒーヒー。いてぇ。腰をさすってもらう。息を吐く。

今から思うと、虫歯で歯が痛い時、神経にピリッとくるやつ、あれの腰バージョンって感じだった。

 

病院にようやく到着。タクシーの運転手からも頑張って!と言われる。お前いいやつだな、ありがとうおっちゃん。

 

通された場所は、そう、もう分娩室!ドォーン!

サーァ、リアルになってきました。

確か陣痛の合間に色んな書類にサインをし、お着替えを済ます。

 

でも私が気になっていたのはこの一点。

 

「朝早いけど、麻酔の先生もういるよね?!いるよねぇ?!」

 

子宮口のチェック。お、もう5〜6センチ開いてるとのこと。麻酔いけるじゃん!!ぶち込んで!麻酔!エピデゥーラル!打ち込んで〜〜〜

 

麻酔科の先生、ラフな格好で登場。

背中を向けて、アルコール消毒(これが冷たかった)、そしてブスッと針。

神経に当たる感覚がしてなんとも言えぬ心地悪さ。でも、陣痛の痛みに比べれば怖いものはない。

 

麻酔が効いてきてからがもう極楽タイムです。

さ、麻酔も効いたしあとは子宮口が全開になるまで体に任せようかね。

と言われて、電気を暗くして、おやすみモードに。

ここから確か2〜3時間はあったかな?うとうと寝たり、家族とラインしたり、ま〜余裕な時間。これ、この時間をずっと痛みに耐えるなんて、ありえなさすぎる。私にその勇気はない。

 

さて、麻酔が効いてきて下半身の、特に足の感覚がなくなってきました。

もう自分では動かせません。

 

定期的にドクターがチェックに来ます。

何度目かの内診中に破水。とうとう、来やがるぜ!

でも、なんか赤ちゃんが下がりきってない、とか言われる。

エコーで確認。赤ちゃんのポジションが悪い、とか言われる。

顎が上がってるらしい。本当はぐっと顎下げて出てこないといけないのに。

 

でもとりあえずプッシュ。この、プッシュがこんなに力がいるとは思わなかった。

息が切れる。顔が真っ赤になる。うんち出すような感じで!もっと!プッシュ!と言われる。

 

ドクターの無慈悲な一言。

 

Nope.

 

何がダメなのさ。ダメだなぁ〜ポジション変わらないなぁ〜って感じらしい。

緊急帝王切開の可能性が高まって参りました。

最後に、もう一度寝るポジションを変えて、赤ちゃんのポジションの様子を見る。ドクターもなんか色々必死にやってる。麻酔効いてるからいいけど、なんかえげつないことを私にしてませんか?どこまで突っ込まれてるのだ?

 

お願い、ちゃんと出ておいで〜!!

 

という願いむなしく、まだ赤ちゃんの位置が下がってきていなくて、ポジションも悪かったとのこと。手術になります!

 

ちょっとここで泣きそうになった。自然分娩したかったぜ。。。

陣痛に苦しみ、子宮口全開からの帝王切開。これまでの苦しみは一体。

 

ベッドのまま、エレベーターに乗り、手術室に向かいます。

手術室の中は、ザ、手術室だった。ほら、よくテレビとかで見るやつ。ちょっと緊張。

旦那も服を着替えて同席です。さらに強い麻酔を使われているので、痛みはもちろん感じませんが、部分麻酔なので意識はビンビン。

 

ドクター「サァヤルよー。音楽かけて〜!」

日本も音楽かけて手術するっけ?それとも香港あるある?

 

なんか焦げ臭い匂いしない?(最近のメスって熱で切るの?)

ってことを覚えている。

次に記憶に残っているのは、まさに赤ちゃんが取り出された瞬間。

お腹がボコッと軽くなったあの瞬間。タオルに包まれてママとご対面。

オォーお前が赤ちゃんカァァ。

 

旦那がへその緒を切り、ドクターが私の傷を縫い。。。

この辺から記憶が曖昧です。落ちたのかなぁ。

 

手術を通じておもろかったのは、さすが香港と思ったのは、私のアイフォンでガンガンドクターが写真を撮ってくれてたとこ!99枚の連写とかあったんですけど。あとはムービーも撮ってくれてて、まさに、お腹から生まれてくる瞬間の動画も保存されてて、すげぇと思った。若干閲覧注意だけど。

 

正直、その夜のこととかはあ〜んまり覚えてないです。

麻酔の影響か、とにかく寝てたような記憶がある。まだ寝たきりだからね。

あまりご飯も食べなかったかな。

痛み止めが効いてるおかげか、痛みは感じなかったけど、吐き気が結構あって、3〜4度吐いてたかな。吐くって言っても、トイレで吐くんじゃないからね。あの飛行機の中にある紙バッグに吐くんだからね!は〜、今から思うと大変だったなぁ。吐くのに慣れて、片手に赤ちゃん支えながら、片手で紙バッグにゲロってた。

 

最初立つ時怖かったな。

トイレの感覚もおかしかったし。

歩くのも怖かったし。

でもいわゆる、母子ともに健康ってやつでよかった。

でも、出産より大変なのは育児である。This is just the beginning.